une photo de street art parisien représentant des personnages utilisée pour illustrer la section équipe

自己紹介:

自己紹介をする機会はフランスでもよくある。しかしそのたびに私は戸惑う。自己紹介というものは自分の強みや専門性、アピールポイントを前面に出して話すことが一般的である。それによって聞き手は話し手を解釈し、社会規範にしたがって個々の「枠」に当てはめようとする。つまり円滑な社会活動に欠かせない行為であり、同時にある種の足枷にもなりうる。

私はこの自己紹介が苦手だ。これといって「これが自分の強みだ!」「ここがアピールポイントだ!」と言えるようなものを持っていない人間であり、アピールするという行為自体、昔から苦手だ。こういう場面になると「わ、わ、わ、わ、わたし、、は、、、(フランス語も同じ、Jeee sssssuisiss…)」とやはり言葉が出てこない。

フランスで10年以上生活していると、同じように長くフランスに住んでいる日本人に出会うことがある。彼らは多種多様な能力をもち、世界で通じる能力者なのである。

それでは特別に能力が高いわけでもなければ、人に認められるほどの知識や専門性があるわけでもない私が、なぜここまで異国の地でなんとかやってこれたのだろうか。

考えてみると、一つだけ誇れることがある。こんな私にもアピールポイントが一つだけあるのだ。

それは、人との出会いである。

私は人と出会うのが好きだ。コミュニケーション能力が高い人間かと言われると、決してそうではない。口数も多くはない。それでも、これまでどれほど多種多様な、世界中の人たちと出会ってきただろうか。そして、出会ってきた人たちに何度助けられてきたかわからないほど、多くの人に支えられてきた。私は人との出会いの運に、本当に恵まれているのだと思う。

つまり、少し奇妙に聞こえるかもしれないが、私の最大のアピールポイントは「対人運」である。なんとも「運」という言葉は抽象的かもしれない。しかし、これが私の強みなのではないかと思っている。

そして、その出会いの多くのきっかけとなっているのが、ラグビーというスポーツだ。

日本で中学一年生のときに15人制ラグビーを始めた。高校に入る前に怪我をして一度競技を離れることになったが、その後再びラグビーに関わるようになり、パリでは地元のクラブや日仏のクラブに所属して長い間プレーを続けてきた。

現在は南フランスのモンペリエに移り、しばらく13人制ラグビーを続けていたが、首の怪我をきっかけに競技からは引退した。今はタックルのないタッチフットを中心に競技を続けながら、5歳から11歳までの子どもたちにラグビーを教えるなど、別の形でもこのスポーツに関わり続けている。私にとってラグビーは単なるスポーツではない。人生の基盤のような存在である。

と、ここまで長々と自己紹介を試みてきたのだが、うまくできたかどうかはわからない。結局、何が言いたかったのかというと、私にとって人との出会いが最も大切である。人との出会いは、文化との出会いでもあり、言語との出会いでもある。そしてその出会いは、言語というシステムの循環を生み、さらに社会という大きなシステムの循環にもつながり逆もしかり。私の行動の多くは、おそらく無意識のうちにその循環に関わろうとしているのだと思う。そしてその循環こそが、私という人間を形づくっているものでもあり、同時に私の仕事の使命であり、人生そのものでもあるのではないかと、今のところ考えている。

少し長くなってしまったが、この拙い文章から、少しでも私のことが伝わればうれしい。

略歴:

桐朋高校卒業、モンペリ第三大学(ポールバレリー)言語学部卒業、同大学言語学社会言語学科修士修了

修士論文:Représentations sociales et représentations sociolinguistiques du français et du japonais : centre, périphérie et identité et étude comparative entre Montpellier et Kyoto

趣味:ラグビー、デッサン、料理